その声、本物ですか — AI音声・ディープフェイク詐欺への備え
この記事のポイント
- 声も顔も、本人確認の証拠にはならなくなりました。家族や上司の声そっくりの音声、ビデオ通話の顔まで、AIで作れる時代です
- 警察庁が公表している「本物の警察官はしないこと」が最強の見分け方です:電話で捜査対象と伝える、メッセージアプリで連絡する、警察手帳や逮捕状の画像を送る、個人のスマホへ突然ビデオ電話をする — どれか一つでも当てはまれば詐欺です
- 着信表示の番号は偽装できます。実在の警察本部の番号が表示された事例もあります。お金の話が出たら切り、登録してある番号へ自分からかけ直してください
- 家族とは「合言葉」を決めておく。会社では送金前に別の手段で確認する — 技術より先に、確認のルールを決めることが備えになります
電話の向こうの声が、家族や上司にそっくりでも、それだけでは本人と決められなくなりました。短い音声サンプルから声を再現する技術が広がり、ビデオ通話に映る顔がAIで生成・加工されていた疑いのある事例も、警察から公開されています。このガイドでは、技術の説明ではなく、今日から使える「確認のルール」をまとめます。
声と顔が「証拠」ではなくなった
特殊詐欺の手口は、電話からSNS・ビデオ通話へ広がっています。警察庁によると、「ニセ警察詐欺」は2025年に認知件数11,014件(特殊詐欺全体の39.6%)、被害額1,005億円(同70.6%)に達しました。実在する警察本部の代表番号を着信表示に偽装した事例もあり、「表示された番号が本物だから大丈夫」とは言えません。
警察が公開している、本物の警察官はしないこと
警察庁は、見分けるポイントとして次を公表しています。本物の警察官は —
- 電話で、捜査対象となっているなどと伝えることはありません
- メッセージアプリで連絡をすることはありません
- 警察手帳や逮捕状の画像を送ることはありません
- 個人のスマートフォンに突然ビデオ電話をすることはありません
どれか一つでも当てはまれば詐欺です。声や顔がどれだけ本物らしくても、このルールが優先します。怪しいと感じたら通話を切り、相手が教えた番号には折り返さず、最寄りの警察署へ対面で、または警察相談専用電話(#9110)へ相談してください。
家族を守る:合言葉と、かけ直しのルール
- 家族で「合言葉」を一つ決めておく。お金の相談の電話では、最初に合言葉を聞く約束にします
- 「今すぐ」「誰にも言うな」と急がせる話ほど、一度切って、登録してある本人の番号へかけ直す
- 高齢の家族には、この2つを紙に書いて電話のそばに置いてもらう
会社を守る:送金前の、もう一つの確認
- 社長や上司からの送金指示は、声やビデオ通話だけで実行しない。別の手段(登録済みの番号への電話、対面)で確認する
- 送金の手順と承認者を、普段から文書で決めておく。「急ぎ」でも手順は省略しない
- 不審な指示があったら、実行前に社内で共有する
まとめ:今日のチェックリスト
- 警察官は電話で捜査や送金の話をしない、と家族で共有した
- 家族の合言葉を決めた
- お金の話は一度切り、登録済みの番号へかけ直すルールにした
- 会社の送金は、別の手段で確認してから実行する手順にした
25の質問で自社の現状を確認できます。ブラウザ内だけで処理します。
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Q1. 本物の警察官がしないことはどれですか
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警察庁は、警察官が電話で捜査対象と伝えることはないと公表しています。メッセージアプリでの連絡、警察手帳や逮捕状の画像送信、突然のビデオ電話も同様です。
Q2. 着信表示に実在の警察本部の番号が出ていたら、どう判断しますか
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実在の警察本部の番号が偽装表示された事例を警察庁が公表しています。切って、警察署への対面相談か#9110へ。
Q3. 家族からの「お金を送って」という電話への備えとして有効なのは
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声も顔もAIで再現できます。本人確認は、合言葉と、こちらから知っている番号へかけ直すことで行います。